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空を背景にしたフィレンツェの鐘楼とドーム

しくみ

いつものSIMと旅行用eSIMを同時に使う設定のしかた

対応端末なら2回線とも有効なままにできます。何をどちらに割り当てるか、画面ではどう見えるか、設定でよくある間違いをまとめます。

Dani Requena 7分 写真:Green Liu(Unsplash)

考え方はいたって単純です。旅行用のeSIMは、いまの回線に「加わる」もので、置き換えるものではありません。端末には2つの回線が有効なまま残り、それぞれの役割はご自身で決められます。

2回線が有効とはどういうことか

端末が2つのネットワークに同時に登録され、どちらからでも受けられる状態です。ステータスバーには電波の表示が2つ並び、設定では、どの回線がデータを担当し、どの回線で発信し、どの回線でメッセージを送るかを別々に選べます。

再起動もカードの抜き差しも不要です。切り替えは設定から、何度でも行えます。

旅行におすすめの設定

設定項目選ぶもの理由
モバイルデータ通信旅行用eSIM通信料を負担するのはこちらだからです
デフォルトの音声通話いつもの回線ご自身の番号で連絡が取れるようにするためです
デフォルトのメッセージいつもの回線銀行の認証コードはそちらに届きます
データローミングeSIMだけオン想定外の請求を防ぐのはこの一点です

最後の項目が本当に効きます。いつもの回線でデータローミングをオフにしておけば、どのアプリもそちらから外に出られません。バックグラウンドでも同じです。

設定はどこにあるか

iPhoneの場合

設定のモバイル通信を開くと、2つの回線がそれぞれの名前で並びます。ここでデータ通信の回線とデフォルトの音声回線を選び、各回線に入ってローミングのオン・オフを切り替えます。

名前を付けておくと確実です。片方を「自宅」、もう片方を「旅行」にするだけで、設定の取り違えはほとんど起きなくなります。

Androidの場合

設定の接続、またはネットワークとインターネットにあるSIMカードの項目です。名称は似ています。データ用の優先SIM、通話用、メッセージ用があり、ローミングは各回線の中でオンにします。

正確な場所はメーカーやUIによって変わりますが、この3つの設定はどの端末にもあります。

正しく設定できているときの見え方

現地では、ステータスバーに2つの回線が表示されます。電波とデータの表示があるほうがeSIM、電波はあるがデータの表示がないほうがいつもの回線です。これが目指す状態です。

いつもの回線の側にデータの表示が出ている場合は設定が違っています。先に進む前に確認してください。

よくある4つの間違い

  • 両方の回線でデータローミングをオンのままにすること。端末がバックグラウンドでいつもの回線を使うことがあります。
  • eSIMを通話回線にすること。発信番号がご自身の番号でなくなり、かけてきた相手がつながらないおそれがあります。
  • 節約のためにいつもの回線ごとオフにすること。銀行のSMSも着信も受け取れなくなります。
  • 新しいeSIMが動くと確かめる前に、前のeSIMを削除すること。削除したプロファイルは自然には戻りません。

eSIMは何枚まで入るか

チップには複数のプロファイルを保存できます。通常は5枚から10枚ほどで、設定からオン・オフを切り替えます。制限があるのは同時に「有効」にできる数のほうで、多くの端末では合計2回線までです。

つまり、前回の旅行のeSIMは邪魔にも負担にもならずそのまま保存でき、同じ国へ戻って有効期限内であれば、また使えるということです。

よくあるご質問

いつものSIMとeSIMを同時に有効にできますか。

できます。対応端末なら物理SIMとeSIMの2回線を同時に有効にでき、対応するモデルではeSIM2枚でも構いません。

どちらの回線を何に使えばよいですか。

データは旅行用eSIM、通話とメッセージはいつもの回線、そしてデータローミングはeSIMだけオンにします。

データがどちらの回線から出ているかは、どう確認しますか。

ステータスバーには両方の回線が出ますが、データの表示が付くのは一方だけです。どちらにするかはモバイルデータ通信の設定で選びます。

端末にeSIMは何枚保存できますか。

通常は5枚から10枚ほどですが、多くの端末で同時に有効にできる回線は2つまでです。

旅行中に設定を変えられますか。

何度でも、同じ設定画面から変えられます。どれも取り返しのつかない操作ではありません。